今回、紹介するのは、「企業文化」の浸透と企業の成長を、
どちらも一切の妥協をせずに、実現し続けている企業の紹介です。
株式会社オンリーストーリー。
経営者同士のマッチングプラットフォームを運営。
「ベストベンチャー100」を始め、数々のアワードを受賞し、
メディア出演や3億円規模の資金調達の成功と、今、大注目の企業です。
2024年の上場を見据えて動くオンリーストーリーは、
一見すると、よくある「成功しているベンチャー」ですが、
その実態は一味も二味も違うものでした。
「文化」は、トップよりも「上流」に

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オンリーストーリーの最も際立った特徴は、「文化」が最上流に位置し、
トップの経営判断や意思決定よりも、上流に位置しているということです。
同社が掲げる指針は、「強くて、いい」=「つよいい」会社をつくること。
数字にコミットし続ける企業的な“強さ”と、一人ひとりがのびのびと楽しく働ける
人間味のある“良さ”。
それらを両軸と捉え、常にそのバランスがどちらかに偏っていないか、
一人ひとりが自身の行動を自問自答し、指摘し合う環境があります。
そして、もう一つが社名にもあるとおり、一人ひとりの
「オンリーストーリーを実現する」ことも同時に掲げています。
文化浸透のカギは「クレド」
オンリーストーリーが掲げる「つよいい」会社を目指す上で、
行動の指針を示す「クレド」の存在が欠かせません。
企業のビジョンやミッションといった、企業理念の重要性が見直されるなかで、
最近では「クレド=行動指針・信条」という言葉も耳にするようになりました。
オンリーストーリーのクレドは、18項目から構成されています。
「スピードイズキング」「船に乗るな、漕げ、創れ」など
具体的な行動や“在り方”について、挙げられています。
特徴的なのは、連続性を持った18項目は、一つの鎖のように
全方位的なチェック機能を持っているというもの。
「どの要素が自分にとって不足しているか」、あるいは、
「このクレドを盾に自身の行動に対して言い訳していないか」など、
「クレドワーク」と呼ばれる自分たちで考え、深めていくことを習慣化しています。
理念の言語化と浸透の難しさ
私自身、「言語化」を仕事にしている中で最も驚いたのは、こうした
企業文化における解像度の高さでした。
理念を言語化するだけでも、アウトプットの技量はかなり高いレベルが求められます。
さらに、それが自社のこととなると、思い入れや色々な想いがあるために、
より難易度が上がるため、多くの経営者を悩ませています。
その中で、ここまで作り込まれたアウトプット、そして、その浸透のさせ方は、
オンリーストーリー最大の強みになっていることは間違いありません。
代表の平野氏自身、インタビューやライティングの経験があり、
noteの記事やWantedlyにて、非常に高い評価を得ています。
経営者のマッチングプラットフォームとは
オンリーストーリーが扱っているサービスは、経営者のマッチングプラットフォーム
『ONLY STORY』。
専任コンシェルジュがマッチングをサポートするサービス「チラCEO」は、
日本初のビジネスモデルとして、2019年のグッドデザイン賞に選ばれています。
東証一部上場を多数含む、3,000社以上の経営者プラットフォーム。
また、審査制を設けているため、一定の規模感や資本を持っている企業のみの
プラットフォームというのも人気の秘訣です。
憧れの有名企業や、インタビュー記事で共感した企業の経営者に
ダイレクトでメッセージが送れる。
注目されるのも頷けるサービスですね。
次世代のスタンダードは、共感+紹介代行

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共感した企業や商品を応援することで、購入先や導入先を決める「エシカル消費」。
これからの選択基準や意思決定は、「共感」が決め手であると言われています。
また、「営業代行」では、代行先のクオリティによって、自社のブランドイメージが
傷つく恐れがありましたが、「紹介代行」という形であれば、純粋に
「いいモノを多くの人に知ってほしい」という“オススメの輪”が広がっていきます。
オンリーストーリーの考え方やプラットフォームは、これらの考え方とマッチし、
正に「次世代のスタンダード」と言えるのではないでしょうか。
現に、コロナ期でも売上拡大、採用強化を行い、TVメディアの
『クローズアップ現代+』や、『おはよう日本』でも取り上げられました。

資金調達の成功、さらに次のフェイズへ

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2020年6月に、3億4500万の資金調達を完了したオンリーストーリー(プレスリリース記事)。
金額もインパクトもさることながら、時期的なものも踏まえて、異例の出来事です。
既に自分の“あるべき姿”は、「東証一部上場の社長が行う基準」を見据えていると
明言する平野氏。
今後も、「or ではなく and」の精神で、不毛な二元論ではなく、
より高い次元で、会社を牽引していく姿に目が離せません。
一人ひとりのオンリーストーリー
また、オンリーストーリーは、平野社長だけでなく、構成メンバーも非常に特徴的です。
大学生インターンを経て、社員登用されている人材がほとんど。
メンバーの大半が20代で構成されています。
現取締役COOで、No.2となる川角氏もインターン経験者。
バックパッカーとして世界を回り、根っからの「人好き」の川角さんも
オンリーストーリーを語る上でなくてはならない存在です(川角さんのインタビュー記事)
「つよいい」に惹かれて、一人ひとりのオンリーストーリーを実現しようとしている
個々の姿も、多くの企業から応援されるポイントなのかもしれません。
「チラCEO」サービスだけでなく、無料会員向けのサービスもリリースされています。
一緒に「つよいい」を目指す輪に入ってみませんか。
[ 株式会社オンリーストーリー]
・代表者 : 代表取締役社長 平野 哲也
・所在地 : 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3丁目9−3 Aカントリーハウス
・設立 : 2014年2月
・事業内容: 決裁者マッチング支援SaaS「ONLY STORY」の開発・運営
・URL :https://onlystory.co.jp/
・受賞歴 :はたらきがいのある会社ランキング、日本で7位受賞、アジアで25位受賞
:ベストベンチャー100、2年連続選出
:2019年 グッドデザイン賞(チラCEO)
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